休日が終わる時の憂鬱を軽減した方法

ゴールデンウィークは今日が最終日だ。

ゴールデンウィークが終わる頃に絶望していた過去の自分を思い出す。

働いている時間は、休みだけが唯一の楽しみみたいなもので、休んでいる時間は休み明けのことを考えて憂鬱になっていた。

シンプルに捉えれば、基本的にはこのサイクルで17年が過ぎ去った(笑)。

今日このブログを読んでくれている人の中には、かつての僕のように同じような憂鬱な気分に浸っている人もいるかもしれない。

だから今回は、僕が休日が終わる時の憂鬱を軽減し、17年間を乗り越えた方法をお伝えしようと思う。

休日終了時の憂鬱軽減方法

その1 徹底的に未来をシミュレーションする

「明日仕事かぁ…」系の憂鬱には、必ずそうなる理由が存在する。

そんな時は、徹底的に翌日以降の仕事をシミュレーションすることで、憂鬱を軽減させていた。

まずは、出勤の風景から始めて、出勤したらあれをやってこれをやって…という感じで、次々とシミュレーションしていく。

そうすると、想像だけではわからない部分が出てくるので、考え尽くしたという感覚になる。

その頃には、憂鬱な気分もかなり軽減しているはずだ。

憂鬱が軽減されるのは、おそらく憂鬱の理由が自分の中ではっきりするからだと思われる。

この方法は、シミュレーションを通して憂鬱な理由について考え尽くすことで、考えるのをやめて、残りの休日の時間を有意義に過ごすというのが目的だ。

その2 未来にある楽しいことを想像する

例えば、日曜の夕方にサザエさんを観ていて憂鬱になったとする。

その時は、未来にある楽しいこと、イベント等について想像することで、明日以降の仕事を乗り切るエネルギーが湧いてくる。

「来月の旅行楽しみだな」とか「来週発売するゲーム買ったら、土日は目一杯やるぞ」とかなんでもいいので、未来にある楽しみなことを想像して乗り切る。

ちなみに旅行は、旅行の最中に感じている幸せ度合いよりも、行く前に想像しワクワクしている時の幸せ度合い方が大きい気がする。

このことは『幸福の達人』(Testosterone著)という本でも、旅行前の幸福度の上昇は最大で8週間持続したという実験結果について紹介されているが、そんなものなのだろう。

2ヶ月に1回、旅行を計画すれば常に幸福でいられるということらしい。

幸福度を上げれば、憂鬱感ごときはどこかへ吹き飛んでいく。

そういえば、公務員時代は3連休が特に楽しみだった。

3連休であれば、帰省したりゆっくりしたり、充実した時間を過ごせるからだ。

逆に3連休がない月の絶望は大きかったが。

その3 仕事を楽しむ

仕事はゲーム的に捉える方法、やりがいを無理やり見出す方法、仲間と一緒に仕事をすること自体を楽しむ等、仕事を楽しむ方法は結構たくさんあるが、人によって向き不向きもある方法だと思う。

ゲーム的に捉えるのは、エクセルで数値を打ち込むスピードを昨日の自分と競ったり、会議のテーブルを綺麗に寸分の狂いもなく並べられるかに挑戦したり等、無数のゲームが考えられる。

僕は名札を作るために紙に名前を差し込み印刷してハサミで切るという仕事をしていたが、如何に名札を美しく作れるかを追求していたのを思い出す。

ゲームだから楽しむのが目的で、意義なんてものは必要ない。

次にやりがいを無理やり見出す方法については、仕事に意義を見出す。

「3人のレンガ積み」の寓話が有名だ。

中世ヨーロッパの町の建築現場で3人の男が働いており、何をしているのか聞いたところ、それぞれの男は次のように答えた。

1人目「レンガを積んでいる」

2人目「お金を稼いでいる」

3人目「後世に残る大聖堂を造っている」

これは人の内面の意識の仕方によって、同じ仕事でも意義が変わるということだろうが、これを僕の事例に当てはめるとこうなる。

「僕は名札を作っていて、一見つまらない仕事をしているように見えるがそうではない。これによってスムーズに会議等が進み、辿っていけば大勢の人々の役に立っているんだ!」

いかがだろうか。

これができれば、結構最強になれると思うし、最後まで信じてできる人はやるといいと思う。

でも、やりがいを無理やり見出すのは僕には合わない。

どうしてもマヤカシでしかないと感じてしまうのと、そんなマヤカシに騙されている自分が情けなく感じたからだ。

確かに僕もやりがいを無理やり見出すことで、かなり充実した仕事人生を歩んでいた時期があったし、その時は幸せだった。

でも後から普通に考えると、どう考えてもあまり意義はなかったよねと冷静に解釈せざるを得ず、結果、無意味に過ごした十数年間を悔やんだという経験がある。

何かを盲信できるタイプの人じゃないと、いずれマヤカシであったことに気がつくはずだ。

それなら最初から無理やりやりがいを見出すなんてやめた方がいい。

それよりは、仲間と過ごす時間を含めて仕事を楽しむという方がいい。

仕事自体は楽しくなくても、仲間と過ごす時間を楽しむことはできる。

番外編 嫌な仕事やめる

どう考えても究極の状態はこれだ。

嫌な仕事をやめると、当然だが休日が終わる憂鬱という世界は一切なくなる。

これが無い世界というのは、想像以上に生活の質を上げる。

想像してみてほしいが、毎日がゴールデンウィークという世界を。

特に、今の仕事が嫌で嫌で仕方ないという人は、今の仕事が全てじゃないのだから無理して時間を浪費するのをやめて、一度この感覚を味わってみてもいいんじゃないかと思う。