旅行の計画を立ててたら自分の幸福が何かわかった気がする

公務員時代、何か面白そうなアイデアが浮かんでも、次のような問いを発してアイデアを抹殺していた。

まず、

①それは自分にできるのか

と自分に問う。

「何とかできそうだぞ」と思っても次に、

②それをやる時間はあるのか

その問いに対して、何とかクリアできるなと思っても、

③それは組織人、もしくは公務員としてふさわしい行動か

という問いに対して考えているうちに、だんだん面倒になってきて、結局何も行動できない。

こんなことばかりだった。

退職してからは、②と③が消滅したおかげか、今現在、フットワークが自分の人生史上、最高に軽くなっているのを感じている。

それで、やりたいと思いついたことを瞬間的にどんどん実行していくと、だいたい失敗するのだが、たまに協力してくれる人が現れる時もあり、少しずつ自分の夢が実現していくという、素敵な現象を最近体験しているところだ。

「組織人としてどうか」などと、死ぬほど面倒臭いことを考える必要がないだけで、「人生って結構身軽じゃん」と、レールから外れたことの恩恵を存分に味わっている。

面倒なことをやめたら異常に身軽になるので、自分で物事を考えて動ける人には、マジで一度組織から離れることをお勧めしたい。

そしてこんな風に直感的に過ごしていると、やりたいことがどんどん溢れてくる。

おそらくこれまでは、②と③の障壁があったせいで、やりたいことが表に出てこないように、自分でリミッターをかけていたのかも。

むしろ「やりたいことなんてないのが普通だし、無駄なことを考えている暇はない!」みたいな、まさに扱いやすい人間だったはずだ。ロボットみたいな感じで。

でも今は、少しは自分で考えることができる人間になれたかもと感じている。

今やりたいこと

リミッターが外れたことで、だいたい毎日やりたいことを考えているのだけれど、最近出てきたのはこれだ。

今年中に必ずやりたい夢、それは「稚内旅行」。

なぜ稚内なのかというと、僕が若い頃に住んでいた懐かしの地だからだ。

僕が懐かしさを創作の原動力としているというのは、このブログの読者の皆さんならご存知かと思う。

どうしても行きたくなるのだ、懐かしの地に…

懐かしさにかられ、本当は明日にでも出発したいところだが、雪道を運転するのが嫌なので、まずは「計画を立てる」という行動を起こした。

FK流 稚内の旅

1日目 

朝 移動開始 風車の並ぶオロロン街道をドライブ

昼 「樺太食堂」でウニイクラ丼を食べるhttps://tabelog.com/hokkaido/A0109/A010901/1004013/

  景色の良いところをめぐる。

夜 「お食事 はま」で、カツ定食を食べるhttps://tabelog.com/hokkaido/A0109/A010901/1053204/

2日目

朝 宗谷岬に向かう

昼 「間宮堂」でホタテラーメンとホタテカレーを食べるhttps://tabelog.com/hokkaido/A0109/A010901/1005390/

  宗谷丘陵で景色を見る

夜 「ボリューム亭」で死ぬほどハンバーグを食べるhttps://tabelog.com/hokkaido/A0109/A010901/1005675/

3日目

朝 稚内を出発

昼 小平の道の駅で、ニシンそばを食べるhttp://www.town.obira.hokkaido.jp/kanko/detail/00001365.html

夕 帰宅

体重も3kgぐらい増えそうではあるが、ワクワクしこれほど完璧な旅程はあるのだろうか。。。みたいな感じで、自分の旅程制作能力の高さに自惚れながら旅を想像するだけで、超絶楽しい。

もうこれだけで、実際に行ったのと同じぐらいの幸せを味わったような気がする。

そしてもうひとつ、書きながら気が付いたことがある。

「懐かしいところへ行き、食べることと景色を見ること」以外計画にない!

言い換えると、自分の好きなことや幸せを感じることしか出てきていないのだ。

この旅程作成ワークは、自分の真の望みやミッションを知るのに、良いきっかけとなるわけだ。

僕の場合は結局のところ、

  • ノスタルジーに浸れて
  • 美味しいものを食べて
  • 綺麗な景色を見られれば

かなり幸せ。

これが僕のミッションというわけだ…

地味すぎる(涙)

ちなみにこれを全て実現することに、お金はあまりかからない。

むしろ旅行に行く必要もないとすれば、ほとんどお金はいらない。

ノスタルジーについては、Youtubuで「なつかCM」を見ていれば感じられるし、美味しいものはたいてい1,000円くらいあれば食べられる。

綺麗な景色も、いつでも見られる場所に住めばOK。

プライベートジェットに乗って、海外に行って贅沢するなんてことは望んでいない(今後どう変わるかわからないけど)。

だから現状、必要以上にお金を稼ごうとする必要はない。

そう考えれば、結構簡単に幸せを手に入れることができるのだと思う。

ひょっとしたらこんな感じで、幸福というものは身近にあるのかもしれない。

仕事と人生のどっちが主役か間違えたら終わる

僕が思うに、雇われて働く人にとって、自分の好きな時に好きなことをするということは、かなり難しいことだと思う。

どうしても、時間や組織のルールに縛られるから。

だから僕みたいに、好きな時に好きなことをしたい人間にとっては、自分で時間や場所をコントロールできる仕事をマイペースでやっていくスタイルが、ベストな選択なのではないかと思う。

そして無駄に富を求めすぎないためにも、自分の幸福の実現にどれくらいのお金が必要なのかについて、最初に考えることが大切だ。

その後に、その幸福のためにどんな仕事をするのかについて考えること。

これが本来あるべき順番だろう。

僕は本来、YoutubeでCMを見て、美味しいものを食べて景色を見れば満足できる程度の人間だったのに、よく考えもしないまま公務員となり、ぼんやりとしながら、その稼ぎに応じた生活を送っていた。

仕事が主で生活スタイル(人生)が従みたいな感じだ。

例えば、仕事が先にあって、それを基準に住む場所を決める。

「それは逆でしょう」という話だ。

僕が今住んでいる場所は、”前の仕事で通勤しやすい場所”という条件で決めたようなものだが、今では何の意味もない。

かつての僕は、今思えばスーパー能天気野郎でしかないが、「人生は変わらないもの」と思っていた。

でも実は、人の人生は変わることが自然で、むしろ変えようとすることが素晴らしいのだと今は思う。

自分の望む人生をまず考え、それに必要な仕事をする。

人生を考えるのが先で、仕事が後というのが本来の順番なのだ。

幸福な人生が目的で、そのための仕事が手段。必要があれば仕事も変える。

意外と生きていけるから大丈夫。

手段を目的化してはいけないってよく言われる話だけど、結構多くの人が間違えているように思う。

それにしても、

YoutubeでCMを見て、美味しいものを食べて、景色を見る。

僕ももう少し、命を燃やすような生き方を目指してもいいのかもしれないなと思う今日この頃である。