
人生はうまくいく時もあれば、うまくいかない時もある。
最近、このことを痛感する出来事に遭遇した。
それは先日、僕の得意料理であるナポリタンスパゲティを作った時の話だが、そのナポリタン作りで失敗したのだ。
ナポリタンに関して僕は、これまで20回くらい作ってきたベテランなのだが、あれほどまでに不味く仕上がったのは今回が初めてで、正直ショックだった。
だがその失敗のおかげで、どうすればナポリタンが不味くなるのかを知ることができた。
そのため、今回はナポリタンを不味くする方法と、それを復活させる方法をシェアしようと思う。
不味すぎるナポリタンを作る方法
- サラダ油でピーマンや玉ねぎを炒める
- 魚肉ソーセージ(赤いやつ)を適度なサイズに切り、併せ炒める
- パスタ麺を茹で、茹であがったら①、②と混ぜ軽く炒める
- ケチャップを投入する

ポイントは2と4だ。
おそらく4の行程で、勘の鋭い人は異変に気がつくはずだ。
その異変とは、スパゲティが悪臭を放ち始めるということだ。
僕は普段は、シャウエッセン的な豚肉のソーセージを使っていたのだが、この日は在庫がないため(後から冷蔵庫の奥で発見された)仕方なく魚肉ソーセージを使ったみた。
魚肉ソーセージを使うというのは、ある意味で好奇心や挑戦的な意味もあったわけだが、その魚肉ソーセージと何かがケミストリー(化学反応)を起こしたのか、スパゲティを投入した瞬間に、とてつもなくヤバイ匂いを放ち始めたのだ。
あの匂いをなんと表現すればいいのだろうか。
言語では表現しきれない。
似ているのは、黎明薬湯というスーパー銭湯にある薬湯風呂の匂いを強くしたような感じだ。
食べた瞬間に鼻を通過する異臭は、「これ腐ってね?」という疑問を抱かざるを得ないほどのもので、とてもじゃないが食えたものではない。
僕は絶望し、全て捨てさろうと思っていた。
「コンビニでも行くか」
僕の脳裏にこの言葉がよぎった。
だが、ここから魔法のような復活劇が待っていたのだ。
不味すぎるナポリタンを美味くする魔法
これから復活の方法についてお伝えする。
ドラクエの呪文なら「ザオラル」みたいな感じだ(100パーセント蘇生はしない)。
この方法さえ行えば、どんなにナポリタンで失敗しても、ほぼ大丈夫だ。
ではここに紹介しよう!
- スパゲティから魚肉ソーセージを丁寧に取り出す
- シャウエッセン的なソーセージを投入する(この時は僕が見つけられなかっただけで、在庫があったのだ!)
- オリーブオイルとケチャップを投入し混ぜ合わせる
これで強烈な悪臭は、ほぼ消えるはずだ。
残り香のようなものは残っているが、あとは美味しく食べるだけだ。

成長について
僕は今回のことで、料理人として経験を積み、成長できたと思っている。
これから先も、うまくいかないことがたくさんあるに違いない。
でもそれを失敗したとして落ち込んだり、やる気を無くしたりするのではなく、学びとして捉えられるかどうかが、成功できるかどうかの鍵を握っているのだと思う。
失敗した原因がなんなのかを考えれば、自分が選んだ方法や計画が間違っていたということがわかる。
あとはそれを修正するだけだ。
この姿勢の大切さについては、人生においても同じことが言えるだろう。
挑戦して失敗しなければ、成長はないのだ。
あのエジソンも、数多くの発明を行なったが、うまくいかないことがたくさんあったという。
だがエジソンはそれを失敗とは考えず、むしろうまくいかなかった方法を知ることができたと捉えていたようだ。
僕は公務員時代を通して、ほとんど人生における失敗(仕事のミスなどは含まない)はしてこなかった。
人に語るべきものもない無難な人生を歩んでいたし、あのまま行っていたら失敗の想定できない人生を歩んでいたと思う。
でも、失敗が想定できない人生というのは、味気ないものだったと今では思う。
日々同じような繰り返しに消耗はしているのだけれど、充実はなく、経験値が増えている実感はなかった。
1つの同じことを10年間繰り返した人と、10のことを1年間×10回経験した人では、間違いなく得る豊かさは違う。
今回の例では、魚肉ソーセージを投入したのが挑戦であり、失敗であった。
だが、そこから一度は諦めかけたものの、挽回することができた。
そこでは、
諦めないこと、自分ではもう無理だと思っても、別の方法があるのだということも学んだ。
結論はこうだ。
取り返しのつかない失敗だと思っても、別の方法があり得るのだということ。
挑戦しなければ、成長はしないということ。
どんな小さなことでもいい。
挑戦をし続けることで、人は成長するのだと思う。
そしていつの日か、成長した自分と出会えるのだろう。