
先週、キャベツの刃により負傷した薬指は、鬼ばりの再生力による回復とまではいかないが、随分と良くなってきた。
さて突然で恐縮だが、テレビ朝日『人生の楽園』は、UターンやIターンをして店を経営したり農業を営んだり、理想の生き方を選んだ人々の姿を描くTV番組だ。
実は、僕が唯一チェックしている2大TV番組のうちの一つであり、毎週土曜日をめちゃくちゃ楽しみにしている番組なのである。
人生の楽園に登場する住人たちの生き方には、人を惹きつける魅力がある。
これが人生の最終目標的な生き方モデルなのではないかとさえ、個人的には思う。

仕事に嫌気がさしてきた頃の話
8年くらい前だろうか、当時の仕事に嫌気がさしてきた頃、僕は『人生の楽園』を見るようになった。
あの時の勤務状況は、今思い出してもひどいものだった。
家には寝に帰るだけで、ご飯食べて仕事して寝るだけの無味乾燥な人生を過ごしていた。
そんな中の唯一のオアシスだったのが、『人生の楽園』を見るひとときだったのである。
番組を見ながら、
「人生の楽園に自分もいつか到達したいな」
「なぜ生活するためにこんなに苦労しているのか。」
「なぜ自分はこの道を進んでいるのか。」
「人生の楽園の住人のように生きることは、自分には無理なんだろうな。」
「そもそも人生の楽園というものは本当にあるのだろうか。」
様々な考えが浮かんでは消え、一度だけ「そうだ、農業をやろう!」などと思い立ったこともあったが、実際にどうすればいいのかわからず、行動を起こすこともなく、なんとなく日々は過ぎていったのだ。
自分で人生を選択して進めていくという視点が、当時の僕には欠けていたことが今ではわかる。
ちなみに今の僕が最後の問いに対して、当時の僕に答えるならこうだ。
「誰でもその気になれば、それぞれの人生の楽園に到達できる。」
「運悪く到達できなくても、それに近づくことはできる。」

人生の楽園に近づく方法
じゃあどうすれば人生の楽園に近づけるのか。
今回はそのことについて考えを深めていこうと思う。
人生の楽園に到達するためには、いくつか条件が必要だ。
おそらく人生の楽園についてマジメに考え、条件を整理したのは僕が初めてだと思うが、これから紹介するリストは色々な人に役立つのではないかと思う。
では早速、その条件を紹介しよう。
人生の楽園に到達するための条件
外的条件(環境)
⑴やりたいことをしている・やりたいことに挑戦している
⑵仕事に裁量権がある
⑶好きなところに住んでいる
⑷好きな人と交流している(家族や友人、仕事仲間等)
⑸自由に使える時間がある
内的条件(考え方など)
⑹時間(人生)は有限であることを認識している
⑺年齢にかかわらず新しいことに挑戦しようとする姿勢がある
⑻どんなことでも楽しもうという姿勢がある
⑼自分なりの成功の定義を持っている
⑽自分が選んだ道に対して迷いがない(結果を受け入れる覚悟をしている)

全部で10項目だが、一つ一つの項目に対して、どれくらい到達しているかという観点で点数をつけていくと、今の自分がどれだけ人生の楽園に近づいているかの到達度がわかるというものだ。
全ての項目で10点の状態に近づけば近づくほど、楽園の住人になれる。
その頃にはおそらく、人生に満足している状態になっているのだろう。
なお、自分や親しい人が健康であることは絶対に大事な要素だが、楽園の住人に限らず、あらゆる人に必要なことが言うまでもないことのため、項目からは除外していることに注意されたい。
全部で100点満点となるが、今の僕が試しにやってみると、83点という結果が出た。
偏差値にすればおそらくかなり高い方だと思うが、実感としては、まだまだ理想には遠い位置にいるように感じる。
ちなみに昔の僕の状況を思い出してテストしてみたのだが、結果は31点だったので近づいていることは確かだ。

人生の楽園とは結局何か
この10項目が楽園へ到達する目安の全てではないと思うが、このように自分の理想の人生に向けて必要なことを項目として確認することで、自分の目指すべき姿が明確になる。
何も考えずに生きていくには、人生はあまりにも短すぎる。
人生の楽園に向けて近づいていくのだと決断して行動しいていけば、誰でも到達への道筋が見えてくるはずだ。
人は誰でも心のどこかで、現状よりも良い生活をしたいと願っているはずだ。
人生の楽園を目指したい人は、空のシートを自由にダウンロードする等してチェックしてみてほしい。
人生の性質上、どれだけ100点に近づいても、真の意味で楽園と言えるような完璧な状態は感じられることはないのかもしれない。
でも完璧な状態などありえないからこそ、人は目標を失わずに向上していけるのだとも思う。
最後に、人生の楽園を僕なりに定義して終わりにしよう。
人生の楽園とは、「人生の手綱を自分で握って、生活を楽しんでいる状態」だ。
その状態においては、まず人それぞれの答えがあり、到達するための無数の方法があるものだ。
だが、探さない人には絶対に見つからないものでもある。
人生の楽園を探し始めるかどうかは、一人一人の意思にかかっているのだ。