
先日、アマゾンプライムでビデオレンタルを使う機会があり、つくづく「世の中便利になったものだなぁ」と感じた。
何しろ、自宅に居ながら新作ビデオを見たいと思ったら、次の瞬間に見始めることができるのだから。
昔は映画を見たいと思ったら、ツタヤやゲオ等のレンタルショップに足を運んでいたものだ。
利便性の面で考えれば、めまぐるしい進歩ではないだろうか。
どんな仕組みかわからないが、魔法のようなことが増えたと思う。
色々な進歩によって、僕たちの時間が浪費されずに済んでいるのであるから、ありがたいものではあるが。
ちなみに、かつてのリアルレンタルショップでは、目的のビデオが借りられていて、借りることができないことも結構あった。
せっかく来たのだからと、別のものを借りて失敗することが何度もあったが、そんな経験をしなくても済むようになった。
偶然の出会いという要素が無くなり、少し寂しい気もするが。
ところで、僕たちの時間はレンタルビデオの例を見てみても、間違いなく増えている。
その増えた時間の穴埋めをするように、現代はヒマを潰すツールが山ほどある。
例えばユーチューブ。
ヒマを潰すだけなら、有料のビデオレンタルなど借りるまでもなく、ユーチューブで事足りると思う。
実際、日常的に見る風景の一つに、息子がヒマつぶしのために、ユーチューブのリストをスクロールしては視聴、スクロールしては視聴…を繰り返している姿がある。
ユーチューブのコンテンツの量は無限に近いので、ヒマつぶしには困らないようだが、ほとんどが意味のない動画ばかりだ(役立つものがたくさんあるのも知っているけど。)。
まったく意味がないは言い過ぎかもしれないが、少なくともそれらのコンテンツを見ても、有益な成長にも繋がりにくいことは想像できる。
ユーチューブを見る行為は、まさにヒマを潰す行為と言っていいだろう。

時間を潰す
ヒマは言いかえると、余っている時間や持て余した時間のことだ。
でも、「ヒマを潰している」を、自分の「命の時間を潰している」と考えると、どれだけ勿体無いことをしているのかわかると思う。
それで、僕はずっとこんな考えで生きていた。
「無駄な時間は絶対に許さない!!」という考えだ。
だからここ数年、ヒマを潰したことはない。
そして、時間を何に優先的に使うかを、常に考えて判断するようにしていた。
具体的に示すとこんな感じだ。
まず原則として、テレビは見ない(人生の楽園等を除く)。
6:00に起床し、すぐにブログを書き、終わり次第、読書を20分する。
7:00から身支度をして、7:40から8:00まで読書を20分。
8:00に家を出発し、オーディオブックや動画で学びながら8:20に仕事場に到着、この時間の学びは20分だ。
8:20から8:30まで読書10分行う。
8:45から17:30まで仕事。
帰宅時も動画等による学びを20分。
帰宅後は夕食と風呂以外は作曲や読書を行う。
こんな生活を約3年続けていた。
読書や学びの時間は、1時間30分だ。
1時間30分の読書等を365日×1年間やっていたとすれば、543時間を読書等に時間を使っていたということになる。
これを日数に直すと22日だ。
これを多いと見るか少ないと見るかは、それぞれの感覚によると思うが、ただこの時間をヒマとして潰すのとは、結果が変わってくるはずである。
一方、仕事は問答無用で1日9時間もの時間を奪っていく。
平日を260日間だとすると、260×9時間は2,340時間である。
日数に直すと、97日だ。
こうして時間について考えていくと、いかに日常の仕事が自分にとって無駄な時間なのだろうかと思い始めた。そして、
「命の時間を売り渡して給料をもらっているけど、その金額と自分の時間の価値は釣り合っているのだろうか。」
「こういう時間の配分で、本当にいいのだろうか。」
「そもそも誰の許可があって、自分の時間の配分は決まったのか。」
「あっ、試験を受けて公務員になったのは自分か。」
・
・
・
「俺が悪いのかー!!!」と絶望した。
このように様々な疑問や考えが沸き起こったが、今回のブログで話したいのはそこではない。

時間を有効に使って人生を変える
何はともあれ、多くの時間を仕事に奪われるにしても、自由に有効に使える時間は年間22日分あるということなのだ。
22日分をヒマとして処理するのか、学びの時間とするのかでは雲泥の差が出てくる。
たとえ年間22日分だとしても、時間を有効活用できれば、目標達成や人生を変えるためにやれることは結構あると思う。
1秒たりとも無駄にしない姿勢でいけば、成長できる部分は何歳になってもあるはずだ。
そして望む人生に近づくこともできるのだと、僕は思う。
ちなみに、1年間で22日分しか自分の学びや、やりたいことに使えないとすれば、人生に残された時間はかなり少ないことも知っておいたほうがいい。
今あなたが40歳なら、60歳までの20年間で440日分(22×20)しかない計算になるのだ。
動き出すなら早いほうがいいと思う。
でも1点だけ、気をつけてほしいこともある。
無理しすぎると、燃え尽きてしまう可能性がある点だ。
僕は3年間、つまらないなぁと思いながら公務員の仕事をし、仕事以外の時間はストイックに時間管理しているうちに、燃え尽き状態に陥ってしまった経験がある。
ちょうど仕事をやめた時期だ。
ということで、自分の状態を見極めながら、バランスを考えて進めた方がいいだろう。
最近は、平日は比較的スケジュールを詰め込んでいるが、土日はブログ作業以外は完全にオフにして、読書をしたり映画を見たりして、気楽に過ごすようにしている。