素晴らしい1日|上機嫌が最強

先日、欲しい家電を買うため、久しぶりに街に繰り出した。

僕が公務員の時は電車で通勤していたのだが、電車を降りてから職場までの間にスターバックスがあり、そこで朝からコーヒーを飲んだりパソコンを開いて作業をしている人を毎日「羨ましいなぁ」と思いながら眺めていた。

6年ほど前の話だ。

朝からスターバックスでノマドワークができるなんて、自由の極みで誰もが憧れる生活なのだと僕は思っていた。

そうした光景を毎日見ていた結果、「朝にスタバでノマドワーク」が僕の夢となった(スケールがが小さくて申し訳ない)。

夢を叶えに

そして今、職を失うのと引き換えに究極の自由を手に入れた僕は、家電を買いに行くついでに「朝からスタバでノマドワーク」を実現することにしたのだ。

家電店が開くのは10時からなので、9時過ぎにスターバックスでノマドワークをする計画を立てた。

最近の札幌は快晴なのだが、風が強い日が多い。

自宅を9時頃に出発し、ついに夢が叶うということもあり上機嫌で駅に向かって歩いていると、強風のせいでゴミ袋が道路に転がってしている場面に遭遇した。

道路に転がったゴミを自動車が避けて走っている状況で、なかなか危険だ。

これは奉仕活動のチャンスである。

僕は雪で自動車がはまっているのを助けて以来、奉仕心を大事にすることにしているので、さっそく車道に出てゴミ袋を拾い、ゴミステーションに投入することで地域の交通安全と衛生に寄与した。

「ああ、今日もいいことした」と上機嫌で駅に向かった。

素晴らしい1日のスタートだ。

電車の中は意外と混んでいたが、満員電車のようなギュウギュウ詰めの状態ではない。

満員電車に毎日乗って通勤していた頃を懐かしく思い出しながら、家電店のある駅まで揺られていく。

スターバックスがまさかの満席

駅についてからは、長年の夢を叶えるべく、早速スターバックスへ向かった。

しかし、店内を覗いてみると意外と混んでるというか、既に満席という予想外の展開に。

「だが大丈夫だ」

僕は冷静に分析する。

「スターバックスはあちこちにあるので、別の店舗に行けば空いているかもしれない。」

僕は、別の店舗に向かった。

しかし、店内を覗いてみると、ここも満席という想定外の展開に。

だんだんどうでも良くなってきた。

そんなわけで、夢を叶えるのはまた今度ということにしたが、それにしてもみんなスターバックス好き過ぎである。

ノマドワーカーらしき人もいたし、勉強している人もいた。

まあでも、今改めて見てみると「なんでわざわざここでやってるんすか?」、「家で集中してやった方が良くない?」という疑問も湧かなくはない。

スタバでノマドワーくは、ひとまずお預けだ。

次の目的地で思わぬ幸運に

これといってやることもないので、僕は家電店の前で待機することにした。

なんら急いでいるわけではないのに家電店にただ並ぶというのも、贅沢な時間の使い方過ぎるので、とりあえず自分の目的の商品がどこのフロアにあるのか、案内板を眺めながら開店後のシミュレーションをすることにした。

「まずは、電源タップだな」ということでシミュレーションを始めたが、「はたして電源タップ一体どのジャンルなのだろうか?」という疑問にいきなりぶつかることになった。

どれだけ考えてもわからなかった僕がした判断はこうだ。

「一か八か「パソコン周辺機器」のある3階に行くしかない!」

ということで一か八かの賭けに出ることに。

そうこうしているうちに、開店時間5分前になった頃だろうか。

周りを見渡すと、開店前の家電屋に30人くらいの人が集まっているではないか。

「なんでみんな開店前にわざわざ待機しているのだろうか?」

疑問が頭の中を駆け巡る。

いよいよ開店だ!

と同時に5,6人が、我先にと店に突入していくではないか!

僕は電源タップのことは横に置いておいて、理由はないがひとまず、その先頭集団を追いかけることにした。

先頭集団は早歩きで歩いていく。

さらに、エスカレーターを階段のように駆け上がる。

僕は必死に食らいつく。

2階、、、3階、、、4階、、、これはキツい!(運動不足)

先頭集団は4階で一直線におもちゃ売り場へ。

おもちゃ売り場に到着すると、既にレジに並んでいる人が!

「この人たちは何を求めているんだ!?」

その人たちの周りをウロウロするも、結局は何を求めて並んでいるのかわからず、話しかけるわけにもいかず、あまりウロウロするのも不審がられるかと思い、僕は自分が求める商品のある売り場へと向かった。

目的の商品が値段は相談してくださいと書いてあったので、店員さんに声をかけ、値段を聴いてレジへ。

すると店員さんが、レジの下からおもむろに30×30程の四角い物体を取り出し、「よろしければどうぞ」と言ってくるではありませんか。

なんと有難いことに、理由はわからないが家電をプレゼントされたのである。

僕がプレゼントされたのはスマート体重計だったが、高そうだったので「えっ?本当にいいんですか?」と3回くらい聴いてしまうほどの衝撃であった。

人から思いがけないプレゼントをされると、めちゃくちゃ嬉しい気持ちになるのだなと改めて認識させてもらったと思う。

もしかしたら人は、上機嫌でいると何か良いものを引き寄せるのかもしれない。

上機嫌でい続けることができれば、人は最強になれる。

そういえば、「運転者 未来を変える過去からの使者」(喜多川泰)という本にも上機嫌でいることの大切さが書かれていたが、これは本当なのではないかと思う。

エピローグ

買い物も済んだので、久しぶりに街でランチでもしようかと思ったが、特に何か食べたいというものがあるわけでもないので、外をぶらぶらしながら店を探すことにした。

先ほども書いたが、最近の札幌は快晴であるのだが強風の日が多い。

この日もスカッとした快晴で、めちゃくちゃ風が強い日だった。

僕が外に出て最初の交差点で信号待ちしていると、いきなり突風がっ!

次の瞬間には帽子が吹き飛ばされていた。

僕は慌てて振り返り、快晴のため頭を光らせながら帽子を追いかける。

転がり回る帽子をやっとのことで取り押さえたものの、この一連の動作により異常な疲労を感じたので、ランチをせずに帰ることにした。

上機嫌でスタートした1日は、帽子を吹っ飛ばされ普通の機嫌で終えた。

このように終始、上機嫌というのは難しいものだと思う。

1日24時間、良いこともあれば、嫌なこともある。

寝ている間はどうか知らないが、気持ちも1日のうちで上がったり下がったりする。

理想的なのは、外部環境に左右されることなく上機嫌でいることだ。

そのために、日頃からポジティブに物事を捉える習慣を作ることから始めよう。

そして、『運転者』もう一度読んでみよう。