一つの仕事を定年まで勤め上げるルール?|そんなの無視だ

子供の頃から僕らは生き方について、これが正しいのだと教えられてきたような気がする。

一つのことをやり続ける人生が尊い。

中途半端な人間ははだめだ。

確かにそれが全部間違っているわけではないし、そう考える利点もわかる。

でも実際に僕に対してそう言ってきた人たちは一体誰だったのだろうか。

ちょっと思い出してみてほしい。

僕の場合は、これといって具体的な顔が思い浮かばない。

学校での教育やテレビの情報を受け続けているうちに、知らぬ間に一つのことを続ける生き方こそが正しい生き方なのだと思い込んでいたのかもしれない。

一つの仕事を定年まで勤め上げることが正しい

これが結局、

「一つの仕事を定年まで勤め上げることが正しい」

のだと思い込むことにつながっていると僕は思う。

実際に僕の元同僚達を見ていても、自分の今の職場をやめるなんて夢にも思っていない人が多数派だった。

確かに歴史上の人物達の生き方を見てみると、貫いた生き方をしていてものすごい結果を残している人も多い。

でも考えてみてほしい。

自分はそんな大人物になりたいのかどうかを。

そして定年まで勤め上げることと、生き方を貫くことは話が違うということを。

はっきり言っておこう。

一つの仕事を定年まで続けることが正しいなんて話はフィクションだ。

一つの仕事に人生を捧げます

そういう自分も一つの仕事を定年まで勤め上げることが正しいのだと思っていた。

実際に学生時代は同じ部活(野球)を小学校から高校までずっと続けていた。

そのおかげでよかったことは、ある程度野球が上手くなったことぐらいだ。

ただし、その上手さも今となっては見る影もない。

あとは、一つのことを続けたので粘り強さが身についたのだと思ってたが、全然そんなことはなかった。

相変わらず飽きっぽくて仕事が続かなかったのだから。

それよりもむしろ今は、一つのことしかやってこなかったことにデメリットを感じる。

今思えば音楽をやっていてもよかったかもしれないし、勉強をしていてもよかったかもしれない。

過去を後悔することほど無駄なことはないので、この話はこれくらいにしておこう。

どの道が正しいのだろうか?

人生に正しい道なんてものはそもそも存在しない。

時代ごとに正しいとされていて、絶対的な雰囲気を醸し出している考え方がある。

そういう考えには注意した方がいい。

巧妙に刷り込まれていて気が付かないものだから。

実際に一つの仕事を定年まで勤め上げることが正しいという考え方は、もはや古くなっている。

2021年、今はVUCAの時代だと言われている。

VUCAとは、「変動」「不確実」「複雑」「曖昧」の英語の頭文字でできた言葉だ。

しかも、人生100年時代とまで言われている。

人の寿命は10年ごとに2年ずつ伸びていて、2007年生まれの半数は107歳まで生きると予測されている。

しかも健康な期間も延びるため、これまでの生き方「教育→仕事→引退」のステップを踏む人生が変わるらしい。

さらにAIの発展で創造性・社会性・オリジナリティが求められる仕事だけが生き残るとまで言われている。

なんてことだ。

気がつけば完全にゲームのルールが変わっていたんだ。

それを知った時に感じたのは、

  • どう考えてもこれから必要なのは変化への対応だ。
  • むしろ自分から変化を起こすくらいの考えでいた方がいい。
  • なんとなくだが、今の50代以上の人たちは逃げ切れるのかもしれない。
  • でもそれより下の年代の人達は、変化に対応しなければまずいのではないか。

ということだった。

凡人にとっては勝手にゲームチェンジされるというのは甚だ迷惑な話だが、適応していくしかないのだ。

想像してみてほしい。

そもそも65歳まで嫌々仕事をして勤め上げた後に、スキルも何もない状態で放り出されて、また別の嫌な仕事をするのだとすれば、生きている意味がないとまでは言わないけれど、辛すぎるじゃないか。

今のうちに自分がやりたいことで収入を確保できるようになっていた方が、絶対にいい。

僕の世代はロストジェネレーションと呼ばれているけれど、本当に自ら動かなければ自分の人生を失う。

やりたいことをやる道へ

ということで、今の僕は生きる強さを身につけるために、やりたいことだけやって生きている。

予想に反してあまりにも心地が良すぎて逆に弱くなっている気もするけど、そんなはずはない。

とはいえ、実際の世間の風は40歳無職に対して厳しいこともわかっている。

何ヶ月か前に、お試しで転職サイトに登録してみたものの、40歳公務員にこれといった市場価値はないとのことで、面接相手から冷たくあしらわれた挙句、マッチしそうな就職先もなかった。

無職男をバカにしやがって。

という感じだ。

でも自分に価値がないとわかって迷いが吹っ切れた。

人間は選択肢を失うことで、集中して物事に取り組むことができる。

実際に僕は髪の毛を失ったことで、多くのものを手に入れてきた。

髪を気にしないことで強風時にも胸を張って歩けるし、朝のセットにかかっていた時間を読書に充てることも可能だ。

男性読者には剃ることをお勧めする。

自分の力を信じる

そんなわけで、もう転職は諦めて自力で生きていこう。

そう固く決心することができた。

まずはやりたいことを迷わずにやってみるという生き方にシフトする。

そのうちのどれかが当たれば儲けものというぐらいで僕には丁度いい。

このブログもその一環なので、いいねやシェアをお願いしたい。

幸福度は3倍に

レールからはみ出たらそのまま行くしかない。

不思議と恐怖感はなく、むしろ一歩踏み出した自分を褒めてあげたい。

収入は以前の1/300だが、幸福度は以前の3倍という実感だ。

収入はこれから増やせばいいだろう。

改めて思うのは、一つの仕事を定年まで続けなければいけないというのは、人を都合よく使うための洗脳なのではないかとすら思えてくる。

定年まで続けることが正義だとすれば、それを信じた人たちは思考停止に陥る。

ちょっと自分の生き方が本当の望みと違うんじゃないかと思っても、途中で放り出すことが悪だということになれば、「いやいや自分の頑張りが足りないんだ。」とか「根性がないんだ」

とか「ちょっと疲れているだけだろう」という形で、自分を誤魔化して生きることになる。

使う側からすれば都合がいいのだ。

繰り返しになるが、同じ仕事を最後まで貫くことと、生き方を貫くことは違う。

僕は仕事は貫かないけど、自分が望む生き方をすることを貫く。

生き方に違和感を感じている人は一度考えてみてもいいかもしれない。

僕のようにいきなり飛び出す必要はないけれども、考えることを後回しにすればするほど身動きが取れなくなるからだ。

生き方に何が正解とかはない。

VUCAの時代なのだから、将来なんてどうせどうなるかわからない。

そう、人生はお先真っ白なのだ。

ただ一つ確かなことは、色々やっていた方が飽きないということだ。